長丸穴の寸法は、「穴の中心までの寸法と穴の寸法」を指示する

上図はフライスで加工することを前提とした図面の描き方になっています。長丸穴を加工する場合、フライスを使うのであれば、「R中心までの寸法と直線部分の長さの寸法」を指示する図面が望ましいです。板金加工によって長丸穴を加工するのであれば、工程自体が異なるため、プログラムや検査で手間や工数が増えてしまいます。


板金加工を前提とした図面では、「穴の中心までの寸法と穴の寸法」を指示します。板金用の図面で描けば不具合も減りコストダウンに繋がります。板金加工と機械加工、いずれの加工方法で製品を加工するのか、あらかじめ理解しておき、指示の仕方を使い分けることでミスや余分な手間を防ぐことができます。
その他の加工図面の描き方
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相対寸法ではなく絶対寸法で板金図面を作成する
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絶対寸法と相対寸法を上手く組み合わせて読みやすい製図を作成する
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曖昧な表現を使わず、寸法を正確に記入して板金図面を作成する
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穴基準や形状基準ではなく端面基準による製図作成でコストを下げる
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設計変更の履歴を残すことによって、間違いを防いでコストを下げる
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図面枠に番地を記載することによって図面の読み取りミスを防ぐ
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1製品1図面を徹底することで発注ミスを防ぐ
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隠れ線と補助線を正しく使い分ける
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板金図面で使用する線を正しく使う(細線と太線)
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CADの自動機能は目的にあった使い方をする
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長丸穴の寸法は、「穴の中心までの寸法と穴の寸法」を指示する
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半抜きや穴の寸法を統一してコストを下げる
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三面図では表しにくい製品はアイソメ図で指示する
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溶接指示は外観・強度・溶接範囲を伝え、作業は現場に一任する
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板厚に対して適切な数のネジ山を確保する
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不要な表面粗さの指示を削除し、コストを下げる
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不要な平行度・平面度の指示を削除し、コストを下げる
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不要なC面の指示を削除し、コストを下げる
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不要な糸面取りの指示を削除し、コストを下げる
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不要なRの指示を削除し、コストを下げる
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不要な個別公差を削除し、コストを下げる
