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材料価格高騰対策!精密板金におけるコスト削減の方法とは?

1.ステンレスの材料費が2倍?今後、材料費はどうなるのか?

昨今、新型コロナウイルスや世界情勢などの影響により、あらゆる材料において価格高騰が発生しています。

もちろん、精密板金で使用される主な材料のステンレス、アルミ、鉄などでも同様に材料価格が高騰しています。

特にステンレスの材料費は2年前と比較すると、2倍近くまで上昇しています。

さらに、現在のような世界情勢下では、今後の材料の価格動向は容易に予測することができません。

来年には、材料費がさらに倍増している可能性も考えられます。

そのため、材料価格の高騰対策として、いかにコストを抑えた設計を行うかが重要となります。

そこで、今回は精密板金におけるコスト削減の方法についてご紹介したいと思います。

 

2.材料費を抑えた設計を行う

材料価格の高騰対策として、まず行うべきことは、材料費を抑えた設計です

具体的には、材料費を削減するため一枚の材料から効率良く加工を行うことが求められます。

材料調達段階から製品に合わせた板厚・サイズを揃えておくことで、取り数を最大化することが可能です。

 

例えば、上図の通り、同じサイズのステンレスの板材が必要であり、その板厚が2種類ある場合は、2種類のステンレスの板材を購入しなければならないので、仕入れコストが高くなります。加えて、余分な材料まで購入することになり、無駄な材料費が発生します。

そのため、板厚が2mmと3mmなど大きく違わない場合、あるいは同じにしても差し支えない場合、板厚を統一することで1 種類の材料のみの購入となり、仕入れコストを削減することができます。

さらに、残材の発生を防ぐことが可能となり、無駄な材料費の発生を防止することができます。

>>【VA・VE事例】板厚はなるべく同じ厚さのものを採用する

 

3.加工コストを抑えた設計を行う

前述した通り、材料価格の高騰対策として材料費を削減することは重要ですが、同様に加工コストを削減することも非常に重要となります。

特に精密板金加工では、材質や板厚によって曲げ加工や溶接加工が困難となる場合があります。材質、板厚、サイズを鑑みた最適な設計を行っていない場合、「加工はできるが時間がかかり大幅なコストアップになる」といった事態につながることも珍しくありません。

そのため、加工コストを削減するためには、設計段階から最適な加工方法をしっかりと吟味する必要があります。

下記にて精密板金おける加工コスト削減につながる事例をご紹介します。是非ご参考ください。

 

事例①:溶接加工から曲げ加工への変更によるコストダウン

2枚のステンレス材を組み立てる場合に溶接が採用される場合があります。この溶接するステンレス材の板厚が薄い場合は溶接を行うと必ずと言っていいほど、変形や変色が発生します。結果的に仕上げ加工に時間がかかりコストアップにつながります。

このような場合、2枚のステンレス材を組み立てるのではなく、1枚のステンレス材から曲げ加工により製作を行なうことで溶接工程を省くことができます。その結果、変色・変形等の恐れがなくなり、仕上げ加工のコストを削減することができます。さらに、材料数も少なくなるため、材料費の削減にもつながります。

>>【VA・VE事例】溶接加工から曲げ加工への変更によりコストダウンを行う

 

事例②:ナット・スペーサー等の圧入からバーリングへの変更によるコストダウン

精密板金において、製品同士を組付けたりする場合にボルトやナットを用いる場合があります。このナット自体をステンレスの板などに溶接することがあります。ナットを溶接すると強度を向上させることができますが、溶接による手間が掛かる上、部品管理コストも必要となり、ナット溶接を採用するにあたっては本当に必要かを十分吟味しなければなりません。

強度がそれほど必要でなかったり、あるいは板厚が十分にある場合は、バーリングを採用することを推奨します。このバーリングを採用すれば、溶接の手間を削減し、熱によるひずみを回避することができます。さらに、ナットを管理するコストも併せて削減できます。

>>【VA・VE事例】ナット溶接からバーリングに変更しコストダウンを行う

 

このように精密板金加工では、加工方法に工夫を施すことで大幅に加工コストを削減することが可能です。

下記にて精密板金におけるその他のVA・VE事例をご紹介しておりますので、ご興味のある方は是非こちらもご覧ください。

>>VA・VE事例一覧はこちら

 

4.精密板金における材料価格高騰でお悩みの方は、当社にご相談ください!

いかがでしたでしょうか?今回は、材料価格の高騰対策として精密板金におけるコスト削減の方法をご紹介しました。材料価格の高騰により、より一層、材料費、加工コストの削減が求められていることがお分かりいただけたかと思います。

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