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(13)絞りと板金が複雑な小型部品は簡易金型(ダイレスフォーミング)を採用する

簡易金型(ダイレスフォーミング)によるコストダウン設計のポイント

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深絞りなど、難易度の高い加工は、ちょっとした製品の歪みや絞り過ぎなどによって、絞りの部分が破けてしまいます。そのようなことを防ぐために、例えば、金型の角のR部分を大きくする、表面の仕上げを変更して絞り易さを調整するといったことを行う中で最適な加工方法を探します。何度もテスト加工を重ねることが必要で、結果としてコストが増大する要因となってしまいます。

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まず、製品の絞り部分のみを分割して、必要に応じてその部分だけ絞り材を使って簡易金型(ダイレスフォーミング)を作製し絞り加工を行います。次にその部品を、本体に溶接して仕上げます。この方法であればテスト時間も短く済み、短納期・低コストで対応することが可能となります。

深絞りをはじめとした絞り加工は、高い技術力が求められる加工です。しかし、それ以前に綿密なテスト加工が必要で一般的なケースであれば半日程度の時間を要してしまいます。一方、簡易金型(ダイレスフォーミング)で絞り加工を行った後、本体に溶接する方法は、分割しない場合に比べて約半分のテスト時間で済み、直ぐに試作・量産に進むことができます。