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(8)大型試作板金の場合は簡易金型(ダイレスフォーミング)を採用する

試作板金のVE提案事例簡易金型(ダイレスフォーミング)によるコストダウン設計のポイント

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上記の写真のように、Φ200の片側2段絞りを行う場合、試作であっても正規に近い精度の高い金型を製作しなければなりません。1型で絞るためには500×400程度の大型の金型を製作する必要があり、型代が高額になってしまいます。また、それ以外に外形を抜くための金型も別途必要になります。

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コストダウンを実現するにあたって、まず、レーザー加工でブランク取りを行い、次に安価な簡易金型(ダイレスフォーミング)の工法を採用して片側2段絞りを行います。その後、図面どおりの寸法にレーザーで外形加工を行えば、外形は絞り加工時にできる歪みに影響されることなく寸法どおりに仕上げることができます。

絞りを行うためには、通常であれば金型が必要になり、サイズが大きければそれだけ金型費用も高くなります。特に試作品を製作する場合、イニシャル費用がかかる金型は製品原価の上昇や試作開発費の増大につながります。試作品、あるいは絞りの回数が少ない製品に関しては、簡易金型(ダイレスフォーミング)の採用によって大幅なコストダウンを行うことが可能となります。

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