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(2)簡易金型(ダイレスフォーミング)の採用でコスト低減と納期短縮を行う

試作板金のVE提案事例簡易金型(ダイレスフォーミング)によるコストダウン設計のポイント

before

コスト低減と納期短縮before

プレスや板金加工で簡単な絞りを行う際でも、通常であれば金型が必要となります。この金型はパンチとダイに分かれ、合わせて10万円程度となります、小ロットの場合や試作のみ対応する場合はこのイニシャルコストが重くのしかかってきます。さらに金型の製作期間も4週間程度を要するので、短期間での製品立上げ、あるいは試作開発においては非常に不向きです。

矢印

after

  コスト 納 期
通常の金型 約10万円 約4週間
簡易金型
ダイレスフォーミング
約2.5万円 約1週間

イニシャル費用が高くなる通常の金型に比較し、短期間での立上げができ、しかもイニシャルコストを抑えられる方法が、簡易金型(ダイレスフォーミング)による絞り加工です。通常の金型のようにワイヤーカットや放電加工機で加工を行なう必要もなく1週間程度の短期間での立上げが可能です。また通常の金型のように複雑形状の絞りは制限がありますが、追加工を行うことで様々な形状の絞りを行うことが可能です。

一般的に絞り加工を行なう場合にはイニシャルコストの高い金型を一から作成する必要がありますが、ロットが小さかったり試作品の場合はトータルコストの観点からも最適な方法とは言えません。簡易金型(ダイレスフォーミング)を採用すれば、イニシャルコストを抑えられることに加え、短期間での立上げが可能なので、試作開発は小ロット生産の製品に非常に適した工法です。

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