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(3)金型代を抑えられる板厚で設計する

簡易金型(ダイレスフォーミング)によるコストダウン設計のポイント

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製品のVA・VE、あるいはコストダウンを行う際には、その製品に最適な板厚を選択することが重要ですが、曲げ・絞りなどの加工限界も押さえておくこともコストダウンに繋がります。イニシャルコストが抑えられ、かつ短期間での立上げが可能な簡易金型(ダイレスフォーミング)で絞りを行う場合、上記のような板厚ではうまく絞りを行うことができません。

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板厚:1mm

簡易金型(ダイレスフォーミング)を採用しコストダウンを行う際には、なるべく板厚を薄くするように設計し材料を選択する事が望ましいです。たとえば、ステンレス(SUS)系の材料であれば1.0mm、鉄(SS)系であれば1.2mm 程度の板厚であれば、簡易金型(ダイレスフォーミング)によって絞りを行うことができ、コストダウンにつながります。

設計者は加工方法に加えて、それぞれの加工方法の限界値を知っておき設計に反映させることができれば、機器や装置の更なるVA・VE やコストダウンを行うことができます。簡易金型(ダイレスフォーミング)を採用する場合は、ステンレス(SUS)系の材料であれば1.0mm、鉄(SS)系の材料であれば1.2mm を目安にしておけば問題なく絞りを行うことができます。

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