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(6)切削加工品を簡易金型(ダイレスフォーミング)による絞り加工で置き換えるポイント

簡易金型(ダイレスフォーミング)によるコストダウン設計のポイント

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切削加工品を簡易金型(ダイレスフォーミング)による絞り加工で置き換えるポイントbefore

切削加工を前提としている部品も、必要な機能を見極めることができれば簡易金型(ダイレスフォーミング)による精密板金製品に置き換えることで大幅なコストダウンを行うことができます。上記は、軸部分に高さが必要であることから、機械加工品を前提として設計されたものです。単純な形状であるためこのままではこれ以上コストダウンを行うことができません。

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切削加工品を簡易金型(ダイレスフォーミング)による絞り加工で置き換えるポイントafter

単純な形状でコストダウンが不可能な部品でも、用途を把握できればコストダウンを行うことができます。この部品に必要な機能は軸部分に高さが必要であること、および円周上の4 点で固定することの2 点でした。このようなケースでは、上記の図のような簡易金型(ダイレスフォーミング)を用いた精密板金製品に置き換えることが可能となり、大幅なコストダウンが可能です。

切削加工品から精密板金製品に置き換えることができれば、多くの場合はコストダウンに繋がります。この事例では、軸部分に高さが必要ということ以外は要求事項はありませんでした。こうしたケースでは、軸部分の高さを確保するような形状の精密板金製品への置き換え、つまり工法転換によって大幅なコストダウンを行うことが可能となります。

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