精密板金の依頼先選びで差が出る、 AI・半導体向けシールド対策
投稿日:2026年10月09日
最近「戦略17分野」という言葉を耳にする機会が増えてきました。板金加工業界でも話題に挙がることが多くなり、なかでもAI・半導体関連の話がよく出ます。政府は、2040年度までに戦略17分野全体で370兆円超、そのうちAI・半導体分野で100兆円余りの官民投資を見込んでいます。
投資の拡大に伴い、半導体製造装置やデータセンター関連機器などの開発も進んでいきますが、こうした電子機器を内蔵する装置では、筐体・カバーに電磁波シールド対策が求められることがあります。
そこで今回は、AI・半導体業界に携わる方に読んで頂きたい、電磁波シールド対策につながる精密板金加工メーカーを選ぶ際のポイントをご紹介します。
依頼前に確認しておきたい、電磁波シールド対策における3つのポイントとは?
電磁波シールド対策を施した製品を依頼する際には、板金加工だけでなく、組立・塗装なども含めて対応できるかがポイントになります。下記のようなポイントに対応ができる精密板金メーカーへ依頼することが重要です。
ポイント①:リン青銅のフィンガーストリップで導電性を高める
フィンガーストリップは、リン青銅やベリリウム銅など、ばね性と導電性を兼ね備えた材料でつくられている、筐体の隙間をふさぐためのEMI対策部材です。カバーと本体の合わせ目は、閉じていても電気的に十分つながっていないことがあり、そこから電磁波が漏れてしまいます。そのため、フィンガーストリップのばねを接触させて合わせ目の導電性を高めることで、筐体全体が電気的につながり、電磁波の漏れを防ぐことができます。
ポイント②:導電塗装を内側に施し、漏れを防ぐ
導電塗装は、銀や銅、ニッケルなどを用いた電気を通す塗料を塗布し、シールド層をつくる方法です。導電塗料を筐体に施すことで、内部から発生する電磁波の漏れや、外部からの電磁波の侵入を減らすことができます。
ポイント③:角を丸くして、電磁波が発生しやすい箇所をなくす
導体は、曲率半径が小さい尖った部分ほど電界が集中しやすい性質があるため、尖った角は電磁波が出やすい箇所となります。精密板金の筐体では、曲げ加工によってできる角や板の端部などに角が生じるため、こうした箇所を丸く仕上げておくことがシールド対策につながります。
このように、シールド対策には板金加工だけでなく、組立や塗装といった後加工も重要です。
当社では、板金加工から溶接、塗装、組立まで一貫して対応し、シールド対策を施した製品を製作できます。
シールド対策を施した精密板金加工はお任せください
AI・半導体分野への投資拡大に伴い、精密板金にもシールド対策が求められる場面が増えています。今回ご紹介した3つのポイントのとおり、シールド対策には板金加工に加えて組立や塗装といった後加工も関わるため、精密板金の依頼先を選ぶ際は組立・塗装なども含めて対応できるかがポイントになります。
当社では、精密板金の加工から溶接、塗装、シールド部材の取り付けを含む組立まで一貫して対応しております。AI・半導体関連装置の筐体・カバーでお困りの際は、お気軽にご相談ください。
