コストを上げずに強度向上させる、精密板金の設計ポイント
投稿日:2024年06月10日
精密板金において、製品の使用環境によっては、強度を持たせた設計が必要になります。
一般的に、強度を持たせるには接合方法を変更したり、板厚を上げることによって強度を持たせますが、それにより加工コストが上がってしまうことは多いと思います。
当社のお客様よりも、加工コストを上げずに、強度を持たせた設計のヒントがほしいとの声をいただきます。
そこで今回の記事では、コストを上げずに、強度向上を実現できる設計方法を紹介いたします。
コストを上げずに強度向上させる、精密板金の設計ポイント
①リブ溶接で補強する箇所を、三角リブにより代用する
リブ溶接による接合は、強度を持たせるための接合方法の一つですが、その他の接合方法と比較しても加工コストは高くなってしまいます。
そのため、当社では三角リブにより代用することでコストを上げずに同様の強度を持たせた設計改善提案を行っています。特に、カバーや架台は三角リブによる加工を推奨しています。
②板・箱モノは、絞り加工を用いて補強する
板材・箱モノは、絞り加工による補強を推奨しています。部品を追加したり、板厚を変えることなく、1工程加えるだけで強度アップを実現できます。
当社では、タレパンで使用する金型を用いて絞り加工を行っているため、短納期での納品対応も可能にしています。
③スタッド溶接をやめて、別の加工に変更する
スタッド溶接は、溶接時間もかからず、高強度を持たせる接合方法です。
スタッド溶接でも十分な接合強度を得られますが、その他溶接方法や圧入による接合に変更することでコストは変わらず、強度アップをすることができます。
このように、設計段階からの強度向上に関するVAVE提案も積極的に行っておりますので、ぜひご相談ください。
精密板金の設計段階でのお悩みは、精密板金ひらめき.comにお任せください!
いかがでしたでしょうか。
今回は、コストを上げずに強度向上させる、精密板金の設計ポイントを紹介しました。
精密板金において設計段階でお困りごとがあれば、当社にご相談いただけますと非常に嬉しいです。
精密板金ひらめき.comを運営するCrest Precisionでは、精密板金の設計・製作を手掛けてきた豊富な実績がございます。
また、溶接やリベット等の最適な結合方法の検討や、求められる強度に考慮した材料・板厚の選定など、お客様のご要望に合わせた提案も行っております。